【設備保全】固着したブッシュが抜けない!プロが教える3段階の抜き取りテクニック

設備保全の現場で固着したブッシュに悩む作業員のイラスト。ハンマーやプーラーで苦戦した後、溶接の熱収縮を利用して解決する様子をコミック調で描いている。画像タイトル:【設備保全】固着したブッシュの抜き方!プロが実践する3段階の解決策 設備保全

はじめに:ブッシュ交換でハマっていませんか?

設備保全の現場で避けて通れないのが「ブッシュ交換」。 すんなり抜ければ数分の作業ですが、錆びついて固着していると1時間以上ハマることも珍しくありません。

「プーラーが滑って引っ掛かりがなくなった…」 「叩いてもビクともしない…」

そんな絶望的な状況を打破するために、現場で実際に使われている3段階のレスキュー法を解説します。これを読めば、どんな固着ブッシュも怖くなくなります。


レベル1:【基本】貫通ドライバーによる対角叩き

まだ固着が軽度な場合に有効な、最も手軽な方法です。

手順とコツ

  1. 貫通マイナスドライバーを用意する。
  2. ブッシュの縁(ヘリ)や内側の段差に先端を当てる。
  3. ハンマーで対角線上(十字を描くように)均等に叩く。

注意点: 強く叩きすぎて、次のステップで使うための「プーラーを引掛ける耳」を欠損させないよう注意しましょう。


レベル2:【正攻法】内掛けプーラー(スライドハンマー)

叩いても動かない場合は、専用工具の出番です。

内掛けプーラーの使いこなし方

  • ブッシュ内径に合ったチャックを選び、奥までしっかり広げて固定する。
  • スライドハンマーを接続し、軸に対して真っ直ぐ衝撃を加える。

よくあるトラブル:プーラーが滑る

「段差が浅くて爪が外れる」「錆が酷すぎて爪が負ける」といった場合は、無理に粘るとブッシュ内壁を削るだけです。早めに次の「最終奥義」へ切り替えるのが、ダウンタイム短縮の秘訣です。


レベル3:【最終奥義】ボルト溶接 + 熱収縮パワー

プーラーすら歯が立たない重度の固着に対する最強の解決策です。

「ボルト溶接抜き」の手順

  1. ボルトを挿入: ブッシュの内径に合うボルト(M10〜M12等)の頭を突っ込む。
  2. 溶接で接合: ボルトの頭とブッシュの内壁をガッチリ溶接する。
  3. 引き抜き: ボルトのネジ山にスライドハンマーを接続して引き抜く。

なぜこの方法が「最強」なのか?

最大の理由は「熱収縮」にあります。 溶接時の高熱でブッシュが膨張し、冷める過程で急激に縮もうとします。この「動き」が、長年の錆や汚れによる固着をパリッと剥がしてくれます。 コツは、溶接直後よりも、少し冷めて収縮が始まってから引くことです。


溶接が使えない時の予備知識(番外編)

「火気厳禁の場所」や「小径ブッシュ」で溶接が使えない場合は、以下の方法を検討してください。

  • タップ立て: 内径にネジを切り、ボルトをねじ込んで押し出す。
  • 背割り: 金切ノコで内側から縦に切り込みを入れ、張力を殺す。
  • 油圧: 袋穴の場合、グリスを詰めて丸棒で叩く(パスカルの原理)。

まとめ:設備保全は「引き出しの多さ」が勝負

ブッシュが抜けない時の3段階アプローチを振り返ります。

  1. 叩く(基本)
  2. プーラー(正攻法)
  3. ボルト溶接(熱収縮+物理パワー)

一つの方法で1時間粘るより、15分で「次の手」に切り替える判断力こそが、プロの保全マンのスキルです。 安全第一で、効率的なメンテナンスを目指しましょう!

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